何だかシリーズ化してますが、
演技部門ルール改正について①
演技部門ルール改正について②
の続きです
昨日の記事ではソロの場合について考えてみましたが、今日はペアの場合について。
ペアは「シーン」の数え方がかなり難しくなっている印象です。
一人だと簡単です、フォークに立ってから降りるまでなので。
二人であっても、同時に立って、同時に降りるなら特に数え方に問題は無いですよね。
問題はペアの二人で、「フォークに立つ(降りる)タイミングがずれる」場合です。
まず、基本となるシーンの定義はこうです。
「立ち技」において、一人または二人がフォークに立ってから、一人または二人がペダルに足を戻す(降りる)までのこと
もはやこの時点で色んなパターンが考えられるので、今回は図解のイラストを描くのは止めました(笑)
そして、ペアということで、シーンについてこんな注意書きがあります↓
「二人が時間差を使用してフォークに降りた場合は、2シーンとは数えない(ミスで若干ズレてしまった場合も同様)」
ここで言う「時間差」とは、「原則として4カウント以内に降りる場合」とされています。4カウントってことは4秒ってことなのかな?
とりあえず一人が手を引いて、もう一人だけが立ち技を行う場合はソロと同じ考えで良いので問題無いと思います。
問題は二人で立つ(降りる)タイミングがずれる場合ですね。ちょっと具体的に考えてみます。
例題は昨年の国際大会の七斗のペア演技の動画で↓
この動画の0:49で相方くんがバックジャンプアップ(豊田ではバックホップと呼んでます)でフォークに立ちます。この瞬間から「シーン」が始まります。
そしてそのまま手を引かれアラベスク。
今度は0:57で手を引いていた七斗がバックジャンプアップでフォークに立ち、そのままトアール?(豊田ではくぐりスピンと呼んでます)をして1:00の時点で二人ほぼ同時に降り、この時点で「シーン」が終了となります。
さて、この0:49から1:00までの流れでシーンはいくつ数えられるか。
この場合はスタンディングのタイミングこそ8秒の差がありますが、降りるタイミングはほぼ同時なので「1シーン」でカウントして良いかと思います。
「4カウント以内の時間差」が適用されるのは「降りる時のみ」だけだと思いますので。
次がちょっと難しいのですが、
1:14で相方くんがハイジでフォークに立ちます。
で、そのまま降りて、今度は1:20で七斗が逆回りのハイジでフォークに立ち、そのまま押されて飛ばされます。
飛ばされている間に相方くんがキックスタンディングターン(豊田ではチェン立ちと呼んでます)でフォークに立ち、二人揃ってピルエットを行い、1:27で二人同時に降ります。
この間僅か13秒ですが、シーンはいくつカウントされるのでしょうか?
まず最初に相方くんがハイジを行い降りるまでで1シーンは完結。これは問題ありません。
次に七斗が逆回りのハイジでフォークに立った時点で2シーン目が始まります。そして七斗が降りるのを待たずに相方くんがチェン立ちでフォークに立ち、同時に降りているので、ここで2シーン目終了となります。
ですので、1:14から1:27の間では、「2シーン」あったことになるはずです。
更に演技は続き、1:43で二人同時にジャンスタ(豊田ではジャンプホップと呼びます)からのスタンディングピルエット(くどいようですが、豊田ではスタピンと呼びます)を行っており、ここで立ち技が1シーンカウントされます。
同時に乗って同時に降りるパターンのやつですね。
そして2:20で二人同時にチェン立ち。ここで更に立ち技が1シーン追加です。
2:27で相方くんが立ちグラからのY字。これでアラベスク系を含む立ち技が1シーン追加です。
そして最後に2:59で相方くんがチェン立ち。これでまた1シーンの追加。
これで立ち技は終了です。
さて、おさらいですが、この演技では最終的に
「立ち技が7シーン(内アラベスク系を含むものが2シーン)」となります。
ここで、中学生以上ペアの規定を見ると、
「立ち技はアラベスク系も含め6シーンまで(アラベスク系は3シーンまで)」
となっておりますので、残念ながらこの演技では1シーン多く、失格になる場合もあるということになりますね
ふぅ、自分で書いてて「これ合ってるのか?」と思ってきました(笑)
ちなみにスピンは3種類以上(内、二人が同時に行うスピンピルエット1会は必須、及びピルエット以外は3周以上回転することと定められており、動画の演技を照らし合わせてみたところ、1種類足りなかった(笑)
それからペアでの組技が2種類以上と定められており、こちらはクリアしていました
というわけで、この演技を新ルールで行うためには、立ち技を1シーン減らし、スピンを1種類追加しなくてはいけない。と、こういう感じになるわけです。
・・・ペアはホントに頭がこんがらかってきます
シーンのパターンとしてはもっと別バージョンがいくつもあるはずですので、演技を作る方も審査する方も、新ルールが軌道に乗るまでは本当に大変だと思います
とは言ってもこれは決定事項で、みんなが同じルールに乗っ取って演技を作って審査されるのですから、きちんと理解して、そのルールの中で魅力的な作品作りをしていくしかないですもんね!
さて、あとは次の記事でクラス人数の変更について書いて終わりにしようかな
演技部門ルール改正について①
演技部門ルール改正について②
の続きです
昨日の記事ではソロの場合について考えてみましたが、今日はペアの場合について。
ペアは「シーン」の数え方がかなり難しくなっている印象です。
一人だと簡単です、フォークに立ってから降りるまでなので。
二人であっても、同時に立って、同時に降りるなら特に数え方に問題は無いですよね。
問題はペアの二人で、「フォークに立つ(降りる)タイミングがずれる」場合です。
まず、基本となるシーンの定義はこうです。
「立ち技」において、一人または二人がフォークに立ってから、一人または二人がペダルに足を戻す(降りる)までのこと
もはやこの時点で色んなパターンが考えられるので、今回は図解のイラストを描くのは止めました(笑)
そして、ペアということで、シーンについてこんな注意書きがあります↓
「二人が時間差を使用してフォークに降りた場合は、2シーンとは数えない(ミスで若干ズレてしまった場合も同様)」
ここで言う「時間差」とは、「原則として4カウント以内に降りる場合」とされています。4カウントってことは4秒ってことなのかな?
とりあえず一人が手を引いて、もう一人だけが立ち技を行う場合はソロと同じ考えで良いので問題無いと思います。
問題は二人で立つ(降りる)タイミングがずれる場合ですね。ちょっと具体的に考えてみます。
例題は昨年の国際大会の七斗のペア演技の動画で↓
この動画の0:49で相方くんがバックジャンプアップ(豊田ではバックホップと呼んでます)でフォークに立ちます。この瞬間から「シーン」が始まります。
そしてそのまま手を引かれアラベスク。
今度は0:57で手を引いていた七斗がバックジャンプアップでフォークに立ち、そのままトアール?(豊田ではくぐりスピンと呼んでます)をして1:00の時点で二人ほぼ同時に降り、この時点で「シーン」が終了となります。
さて、この0:49から1:00までの流れでシーンはいくつ数えられるか。
この場合はスタンディングのタイミングこそ8秒の差がありますが、降りるタイミングはほぼ同時なので「1シーン」でカウントして良いかと思います。
「4カウント以内の時間差」が適用されるのは「降りる時のみ」だけだと思いますので。
次がちょっと難しいのですが、
1:14で相方くんがハイジでフォークに立ちます。
で、そのまま降りて、今度は1:20で七斗が逆回りのハイジでフォークに立ち、そのまま押されて飛ばされます。
飛ばされている間に相方くんがキックスタンディングターン(豊田ではチェン立ちと呼んでます)でフォークに立ち、二人揃ってピルエットを行い、1:27で二人同時に降ります。
この間僅か13秒ですが、シーンはいくつカウントされるのでしょうか?
まず最初に相方くんがハイジを行い降りるまでで1シーンは完結。これは問題ありません。
次に七斗が逆回りのハイジでフォークに立った時点で2シーン目が始まります。そして七斗が降りるのを待たずに相方くんがチェン立ちでフォークに立ち、同時に降りているので、ここで2シーン目終了となります。
ですので、1:14から1:27の間では、「2シーン」あったことになるはずです。
更に演技は続き、1:43で二人同時にジャンスタ(豊田ではジャンプホップと呼びます)からのスタンディングピルエット(くどいようですが、豊田ではスタピンと呼びます)を行っており、ここで立ち技が1シーンカウントされます。
同時に乗って同時に降りるパターンのやつですね。
そして2:20で二人同時にチェン立ち。ここで更に立ち技が1シーン追加です。
2:27で相方くんが立ちグラからのY字。これでアラベスク系を含む立ち技が1シーン追加です。
そして最後に2:59で相方くんがチェン立ち。これでまた1シーンの追加。
これで立ち技は終了です。
さて、おさらいですが、この演技では最終的に
「立ち技が7シーン(内アラベスク系を含むものが2シーン)」となります。
ここで、中学生以上ペアの規定を見ると、
「立ち技はアラベスク系も含め6シーンまで(アラベスク系は3シーンまで)」
となっておりますので、残念ながらこの演技では1シーン多く、失格になる場合もあるということになりますね
ふぅ、自分で書いてて「これ合ってるのか?」と思ってきました(笑)
ちなみにスピンは3種類以上(内、二人が同時に行うスピンピルエット1会は必須、及びピルエット以外は3周以上回転することと定められており、動画の演技を照らし合わせてみたところ、1種類足りなかった(笑)
それからペアでの組技が2種類以上と定められており、こちらはクリアしていました
というわけで、この演技を新ルールで行うためには、立ち技を1シーン減らし、スピンを1種類追加しなくてはいけない。と、こういう感じになるわけです。
・・・ペアはホントに頭がこんがらかってきます
シーンのパターンとしてはもっと別バージョンがいくつもあるはずですので、演技を作る方も審査する方も、新ルールが軌道に乗るまでは本当に大変だと思います
とは言ってもこれは決定事項で、みんなが同じルールに乗っ取って演技を作って審査されるのですから、きちんと理解して、そのルールの中で魅力的な作品作りをしていくしかないですもんね!
さて、あとは次の記事でクラス人数の変更について書いて終わりにしようかな
というわけで、次回へ続く~
※2019.1.23追記
スピンに関して、Q&Aで
「一人だけがスピンをしている場合でも、それは1回としてカウントされる」
旨が書いてありました。
これは間違いやすいと思うので要チェックです!
※更に追記
これで終了、改正について④のリンクです↓
演技部門ルール改正について④
※2019.1.23追記
スピンに関して、Q&Aで
「一人だけがスピンをしている場合でも、それは1回としてカウントされる」
旨が書いてありました。
これは間違いやすいと思うので要チェックです!
※更に追記
これで終了、改正について④のリンクです↓
演技部門ルール改正について④